株式会社が運営する保育所と社会福祉法人が運営する保育所の違いとは!?
2024/10/18
投稿者:スタッフ
保育所は公立の保育所と私立の保育所に分かれている!
保育所は公立の保育所と私立の保育所があります。公立の保育所は、都道府県や市区町村といった各自治体が運営主体となっており、私立の保育所は株式会社や社会福祉法人が運営主体となっています。
それでは私立の保育所の中でも、株式会社と社会福祉法人の違いについて特徴や待遇面でどう違うのか見ていきましょう!
株式会社と社会福祉法人の大きな特徴の違いは!?
株式会社と社会福祉法人の大きな違いは、営利団体か非営利団体かという点です。株式会社は営利団体であり、社会福祉法人は非営利団体である為、営利目的での社会福祉事業ができない分、税制や補助金が優遇されているという特徴があります。特に法人税を含めた様々な税金が社会福祉法人は非課税であるという点が株式会社とは大きく違っています。
株式会社と社会福祉法人で働く保育士の待遇は??
では、実際に働く保育士目線としてどう違うのか?まずは待遇面での違いを見てみましょう!
株式会社が運営する保育所
- 施設長
月給346,324円 - 保育士
月給227,781円
社会福祉法人が運営する保育所
- 施設長
月給547,834円 - 保育士
月給258,901円
※常勤職員の給与には、月額給与のほか、賞与の年額の1/12が含まれる。
出典:厚生労働省「幼稚園・保育所等の経営実態調査結果(収支状況等)」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/163-1a.pdf#page=33/2022/11/5
上記の通り、給与だけを見てみると社会福祉法人に軍配が上がるかと思います。
しかしながら、『給与が高いから』という理由だけで社会福祉法人が運営する保育所に入社する前に、しっかりと株式会社と社会福祉法人で働く上でのメリット・デメリットを把握しておきましょう!
株式会社で働くメリット・デメリットを見てみよう!
株式会社が運営する保育所で働くメリット
- 本部の採用や事務など保育士以外の様々なキャリアパスがある
- 複数施設を運営しており、転居などに対応しやすい
- 業務のICT化など新たな取り組みに積極的である
- 新規オープンの保育所も多く、立ち上げから関わることができる
- 研修制度が整っており、本部研修など保育士同士の情報交換の機会が多い
- 新しくてキレイな保育所が多い
- 若手の保育士が多く、新しいことに挑戦したり意見を出したりしやすい
- 幅広い福利厚生の制度を整えている傾向が強い
- 明確な評価制度がある保育所が多い
株式会社が運営する保育所で働くデメリット
- 園長や上司の経験年数が浅い場合がある
- 営利団体の為、保護者からの要求を優先する可能性がある
社会福祉法人で働くメリット・デメリットを見てみよう!
社会福祉法人が運営する保育所で働くメリット
- 非営利団体の為、税制の優遇を受けており保育士の待遇が良い傾向が強い
- 保育所の歴史が長く、経営基盤が安定している
- 長年の経験を持つベテラン職員がいる傾向にある
- 地域住民を招いた行事を開催するなど、地域に根ざした保育所が多い
社会福祉法人が運営する保育所で働くデメリット
- 家族経営の場合、理事長や園長を含めた親族の権力が強く、人間関係に気を遣う可能性がある
- 営利目的で経営ができない為、備品や遊具などにお金を割けない場合がある
- 歴史が長い保育所が多い為、施設が古い傾向が強い
- 地域に密着している為、地域行事が多い
- 昔ながらの保育にこだわり、新しい保育や文化を取り入れない
- 業務のICT化がされていない
まとめ
株式会社が運営する保育所と社会福祉法人が運営する保育所の違いをそれぞれ見てきましたが、どちらもメリット・デメリットがあります。先入観だけで決めてしまうのではなく、色々と保育所を実際に見学してみて、自分に合う保育所を見つけて頂ければと思います。